聖ヨハネの誕生日頃に花を咲かせることから聖ヨハネの草としてして知られ、花びらをこすると紅い液体が出ますので、古代のヨーロッパでは魔除けとして用いてきました。
古くから薬効も知られ、当初は抗炎症、傷薬として使用がなされていましたが、精神症状にも適用されることになり、セロチニン、ノンアドレナリン、ドーパミン、GABA、グルタミンなどといった作動性の部分を改善している可能性もあります。
セロトニン、ノンアドレナリン、ドーパミンの再取り込みを阻害することによって作用するといわれ、うつ病改善、不安障害、強迫神経症、季節性情動障害改善、更年期症状、月経前症候群改善などの作用に用いられています。
注意事項
摂取について
抗うつ剤と比較した場合に副作用は少ないものの、まれに胃腸障害、皮膚反応、疲労感、鎮痛、情緒不安定、めまい、頭痛、口渇と言われています。
飲み合わせについて
抗うつ剤と併用すると抗うつの作用が出るため、選択的セロトニン再取り込み阻害薬との併用はセロトニン作用が増強してしまう可能性がありますので、摂取はひ方得たほうが良いと思います。
同じ代謝方式の薬とは併用を避ける。
CYP3A4と呼ばれている肝薬物代謝酵素が誘導されてしまうために、同じ代謝によって併用される医薬品などの効果が増強したり減弱したりするため、併用は避けたほうが良いと言われています。
添付文章などにも併用注意の記載がなされている場合も多く、抗HIV薬:インジナビル、強心薬:ジゴキシン、経口避妊薬、ある種の免疫抑制剤:シクロスポリン、抗てんかん薬、抗不整脈薬、気管支拡張薬:テオフィリン、血液凝固防止剤:ワーファリンなどとの併用は避けましょう。
含まれている食べ物やサプリメントについて。
サプリメント
セントジョーンズワートはサプリメントとしても販売されています。