私たちが普段摂取している食事などにより、野菜や果物、肉などといった食べ物を食べて消化吸収させることにより体内で摂取された成分が合成されたりそのまま身体のエネルギー源として使われています。しかし、生活の中で食事が偏ってしまったり、暴飲暴食などをしてしまうことで本来摂取をしていかなければならない成分が不足したりします。そこでその不足した成分を補給する事を目的としているのがマルチビタミンなど広く用いられている栄養補助食品です。
近年、医療費の高騰や国家機関などが健康に関するサプリメントに関する考え方の変化、認識度の向上などにより、病気を予防していく考え方の予防医学という考え方がアメリカを中心に広がっています。アメリカには社会保険の制度などがなく、一般的に保険会社が健康保険を販売していく医療保険制度となっていることもあり、家計の中での保険料による費用も非常に高く、長期にわたり病気にならなければ保険料も下がるメリットなどもあることから、病気にならないためにはどうしたら良いかと真剣に考える風潮があり、政府も目標値などを示すことで予防をしていく予防医学の概念があります。また、治療という概念においてもアメリカでは一般的に流通している食べ物の成分が薬の代わりになるような効果がある場合には薬の代わりとして用いていくといった代替医療と言う考え方などもあります。
商品についてはアメリカの場合はサプリメントに対して検査や審査を定期的に行われ、基準値を満たすかどうかを厳密に管理することで、市場に満たない商品が流通することはありません。日本の場合にはマルチ商法やバイブル商法などといった悪徳商法などのイメージがあったり、実際に問題が発生してからでなければ対応が出来なかったりといった問題点があり、サプリメントの定義は栄養成分を補給し、または特別の保健の用途に資するものとして販売用に供する食品のうち、錠剤、カプセルなど通常の食品の形態でないもので、ビタミン・ミネラル・ハーブ・その他の食品の成分となっています。
サプリメントの種類
日本では主にサプリメントには特定保健用食品(トクホ)、特定用途食品、栄養機能食品、食品と3つの部類があります。各種類ごとに意味がありますので、役割を理解しておくと役に立ちます。
特定保健用食品(トクホ)
特定保健用食品は健康増進法・食品衛生法によって消費者庁から認可を得ることで特定の用途における効能を表示することが可能な食品です。当初は厚生労働省の管轄になっていたのですが、現在は消費者庁の管轄になっています。
特定用途食品
特定用途食品も健康増進法・食品衛生法によって消費者庁から認可を得ることで乳児、幼児、妊産婦、病者などの発育、健康の保持・回復などに適するという特定用途について表示するものです。当初は厚生労働省の管轄になっていたのですが、現在は消費者庁の管轄になっています。
栄養機能食品
食生活など不足しがちな栄養成分の補給を目的としたもので、厚生労働省が定めている1日に摂取できる基準を満たしていれば、その成分の機能表示が可能な食品です。主にビタミン、ミネラルが中心となっています。表示に関しては厚生労働省の許可がいらず、メーカー側の判断となっています。
栄養機能食品
新たに制度化された区分が栄養機能食品です。サプリメントメーカー(事業者)の責任において科学的な根拠を基に商品化された食品でパッケージにその根拠を基にした機能性を表示する食品として消費者庁に届け出られた食品です。
食品
一般の食べ物と同じものになります。ただし、日本では医薬品としての認可を得ることができない、外国で医薬品として認可されている成分や配合量の食品などもありますので、注意が必要となります。
サプリメントは薬ではありません。
サプリメントは薬ではありませんが、必要としている成分の補給、病気の予防や薬などの効能効果を助けるといった成分補給や役割補助などにも繋がる可能性もあります。最近では色々な機関などによって研究もなされてきていますので、期待されるものが徐々に大きくなり、臨床実験や論文などに発表されたりしています。今後は薬などと一緒に飲んだり、病気の予防としての摂取、自然治癒力を向上などといった、あなたの目的に合ったサプリメントを飲む習慣が出てくればと思っています。
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